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食事で変わる妊娠力:栄養がくれた奇跡

アメリカでは、現在すべての夫婦の約20パーセントが
不妊症に悩んでいるとされています。
日本においても不妊症の発生率が増加しています。
多くの専門家は、日本の出生率の低下が
平均結婚年齢の上昇に起因していると指摘しています。
しかし、他国でも晩婚化が進んでいるにもかかわらず、
高い出生率を維持している例もあります。
では、出生率の低下を引き起こしている要因は何でしょうか。
 
さまざまな要因が考えられていますが、
私たちの食生活、特に何を食べ、何を避けるかが、
以前考えられていた以上に重要な役割を果たしていると、
多くの栄養専門家が述べています。 
私の個人的な経験をお話ししますと、
私は夫と共に約10年間不妊症と向き合ってきました。
夫は以前に精巣癌を患い、
治療中に妊娠能力が大きく低下する可能性があると告げられました。
さらに、結婚直後に私にもいくつかの不妊症の要因が見つかりました。
それは、多嚢胞性卵巣症候群、
下垂体に小さな腫瘍があり妊娠に必要なホルモンが不足していること、
そして子宮内膜症です。 
私たちは多くの産婦人科医に相談しましたが、
いずれも妊娠の可能性は非常に低く、
仮に妊娠した場合でも早産などのリスクが高い妊娠になるだろう
と告げられました。 
数年後、妊娠が難しいという現実を受け入れた後、
私は食生活を見直し、
ホールフードを中心とした自然食品のみを摂取することにしました。
夫も多少は加工食品を摂取していましたが、
ほとんどを自然食品に切り替えることにしました。
食事を大きく変えてから18ヶ月後、妊娠することができました。
しかし、残念ながらその妊娠は流産に終わりました。
それでも、妊娠できたという事実は大きな進展であり、
私は気を落としませんでした。

これは偶然の産物なのか、
再び妊娠する可能性があるのかと考えました。
私たちは、子作りに挑戦するまで数ヶ月待つことに決めました。
そして、子作りに挑戦した最初の月に、
再び妊娠することができました。

現在、妊娠34週目を迎え、赤ちゃんは健康です。
非常に快適な妊娠生活を送っています。
栄養が私たちの体に変化をもたらしたことを
科学的に証明することはできませんが、
栄養こそが私たちが唯一変えた要素です。

学校での栄養学を通じて、食物がどのように体と相互作用し、
体を癒す環境を作るのかを学びました。
私の学びや体験、仕事を通じて、
体に必要なものを与えれば体は回復すること、
そして体が回復する際には、
すべての健康問題が改善されることを理解しました。
何を癒すかは重要ではありません。
もしメタボリックシンドローム、関節炎、
不妊症の問題がある場合、
体は一つの病気を治し、
他の病気をそのままにすることはありません。
治癒に必要な要素を体に与える限り、
体はそのシステムと機能を調和させて回復していくのです。
これが自然治癒のメカニズムです。

体を本来の調和の取れた状態に戻すためには、
以下の2点に注意を払うことが重要です。
これらの点に留意することで、
思いのほか大きな効果を得られると考えられます。

1) 不妊症の原因となる物質を避けること
2) 妊娠に良い栄養素を豊富に摂取すること

不妊の原因となる物質については、
次のセクションで詳しく説明いたします。

不妊の原因となる物質

1.砂糖

砂糖に関する最初の問題は、
砂糖がインスリン濃度を上昇させる要因となることです。
インスリンが上昇すること自体は
妊娠に直接関係ないと考えられるかもしれませんが、
インスリンはホルモンであり、
すべてのホルモンは相互に影響を及ぼします。
もし一つのホルモンの量に異常が生じると、
結果的にテストステロン、エストロゲン、黄体ホルモンなどの
性ホルモンを含む他のホルモンの分泌にも影響を与えることになります。
砂糖を摂取するたびに、インスリンの量も大きく変動します。
それに伴い、他のホルモンの分泌量も安定せず、
まるでジェットコースターのように上下するため、
妊娠を妨げる要因となります。

すべての食品の原材料名を確認し、
砂糖の摂取を大幅に減少させるか、控えるよう努めてください。
もし毎日甘いものを欲する場合は、
果物から甘味を摂取することをお勧めします。
調整を始めてから2、3日経つと、
果物の甘さがキャンディと同等に感じられるでしょう。

2.カフェイン 

毎日1杯から1杯半のコーヒーを飲む女性は、
妊娠の可能性が最大50%低下するという研究結果があります。
これは、肝臓がカフェインを排出するために
カフェインを処理しなければならないためです。
肝臓はホルモンの排出にも重要な役割を果たしています。
もし肝臓がカフェインの排出に常に過度に負担をかけられると、
他の機能を適切に遂行することが難しくなるでしょう。 

3.アルコール 

過剰なアルコール摂取は、黄体ホルモンの生成を妨げる要因となります。
黄体ホルモンは妊娠の維持や臨月までのサポートにおいて
重要な役割を果たします。
男性においては、
アルコールが精子生成に関与するホルモンのレベルを低下させることが知られています。
実際、大量の飲酒を行うと、
体内の精子がほとんど死滅することが示されています。
新しい精子が成熟するには約3ヶ月を要するため、
一度の過度な飲酒が3ヶ月間の不妊状態を引き起こす可能性があります。
妊娠を希望する場合、
1杯のワイン程度のアルコールを摂取する際には、
2日以上の間隔を空けることが理想的です。
また、妊娠を望む女性は、妊娠初期の胎児への影響を考慮し、
禁酒を選択することも有効な手段となるでしょう。 

4.大豆製品 

 大豆にはイソフラボンという成分が含まれており、
これは植物性エストロゲンとして知られています。
この成分は体内のエストロゲン濃度に影響を与え、
男女ともに妊娠能力を著しく低下させる可能性があります。
しかしながら、大豆は一部の専門家によって
健康的な食品と見なされることもあります。
では、どのように判断すべきでしょうか。
妊娠に適した環境を整えたいのであれば、
いかなる形でも大豆を摂取しないことが最良の選択です。
しかし、これが難しい場合、日常的に大豆を食べる際には、
大豆タンパク質の加工度が高い豆乳や大豆チーズ、
大豆タンパク質粉、肉の代替品としての大豆製品などは避けることをお勧めします。
オーガニックで発酵した大豆製品(例:味噌やテンペ)を
少量摂取することは問題ありません。

5.加工食品 

加工食品の多くには、有害な物質が含まれています。
大部分の添加物や防腐剤は合成化学物質であり、
健康に深刻な影響を及ぼします。
特に、ホルモンの調節機能に対して悪影響を与える可能性があります。
すべての加工食品を避けるべきとは言いませんが、
食事はできるだけ自然のホールフードを基にすることが推奨されます。
自然のホールフードとは、全ての植物、果物、野菜、全粒穀物、
ナッツ、種子、豆類、レンズ豆、
そして肉や魚においては、
飼料に配慮された安全なものや天然のものを選ぶことが重要です。

妊娠をするためのお勧めなもの

妊娠を希望する男女にとって、特に重要な栄養素があります。
まず、体は自然由来のビタミンやミネラルを必要としています。
それらを効果的に摂取するためには、
できるだけ多くの野菜や果物を食べることが推奨されます。
大量に食べることは難しいかもしれませんが、
毎食に野菜や果物を取り入れたり、
コンビニでのおやつを野菜や果物に置き換えると良いでしょう。
妊娠に必要な栄養素のリストを作成しましたが、
実際には、日々の食事で十分な量の野菜と果物を摂取し、
加工食品を避けることで、必要な栄養素を確保することができます。
それでも、特に注意しておきたい2つの重要な栄養素についてご紹介します。

1.オメガ3脂肪酸 

オメガ3脂肪酸は、ALA、EPA、DHAの3種類が存在します。
これらは、妊娠において男女を問わず重要な役割を果たします。
ALAは、クルミやフラックスシード、ヘンプシード、
さらにはほうれん草やケールといった濃緑色の葉野菜に
豊富に含まれています。
一方、EPAとDHAは、卵黄や鮭に多く含まれています。
また、クエスト・フォー・ライフのサプリメントである
ネオパック にもこれらの成分が含まれています。

2.ヨウ素 

ヨウ素は、甲状腺ホルモンの合成に不可欠な栄養素です。
体内のヨウ素が不足すると、
甲状腺や副腎、さらには全体の内分泌機能や生殖機能に
悪影響を及ぼす可能性があります。
日常の食事から十分なヨウ素を摂取できるため、
特にサプリメントを摂る必要はありません。
ヨウ素は、海岸や海中で育つ野菜や果物(ココナッツや海藻など)、
コダラやニシンといった魚類、
さらにホウレンソウや昆布、卵に豊富に含まれています。

その他、妊娠を助けるサプリメント 

ネオパック

全ての重要なビタミンとミネラルが含まれており、
身体の調和と妊娠能力をサポートします。
日常の食事から必要な栄養素を十分に摂取できない場合に、
補助的な役割を果たします。
*妊娠が判明してから妊娠初期の間は、2日で1袋に減らして下さい。 

ネオバランス

ほとんどの女性の健康のための素晴らしいサプリメントで、
女性の生殖系をサポートする栄養分を含みます。 
*ネオバランスは妊娠・授乳中は必要ありません。

どのくらいの期間が必要? 

男性の場合 

精子は生成されてから成熟するまでに約90日を要します。
妊娠を希望する場合、理想的には3ヶ月間、
食事や飲料、タバコ、さらには身体に触れるものに対して
注意を払うことが推奨されます。
もし精子の数が少ない場合、
ホルモンのバランスが崩れている可能性があります。
ホルモンバランスを整えるためには、
さらに数ヶ月にわたり、自然食品の摂取や適度な運動、
ストレスの軽減に努める必要があるでしょう。

女性

妊娠に向けた準備に要する期間は、
体のバランスの崩れ具合によって異なります。
自然食品を摂取し、賢く栄養補助を行い、
適度な運動を続けることで、
2〜3ヶ月以内に妊娠しやすい体に変化することが期待できます。
ただし、場合によってはもう少し長い時間がかかることもありますが、
重要なのは、あなたの体が常にあなたのために働いているということです。
体は健康を維持しようと絶えず努力しており、
健康な体を作るために必要な栄養素を求めています。
あなたが自然の素晴らしい食材を通じて体が必要とするものを提供すれば、
ホルモンや内臓、体の機能の調和が進むでしょう。