長生きしたいと思っている方は多いと思いますが、それは「元気に長生きしたい」ということだと思います。年を取っても活動的で、記憶力が衰えず、人生を楽しむ秘訣を知りたいと思いませんか。
今回は、体内時計を遅らせ、人生を活き活きと過ごすための3つの秘訣をパート1とパート2に分けてお伝えします。
1.加齢を制御する細胞の時計であるテロメアについて理解しましょう
テロメアとは何でしょう
テロメアとは染色体の末端を保護するものです。靴ひもに例えると、ひもの端がほつれないように先端を止めるものです。細胞が分裂する度にテロメアは短くなります。短くなればなるほど、私たちは老化が進み、より病気にかかりやすくなるのです。
テロメアが短くなるメカニズムは、通常細胞の分裂回数を制限しているためです。テロメアは老化と寿命を司っていて、その長さは、様々な病気の発生とも関連しています。これらのことから、テロメアは命の時計と呼ばれており、テロメアがなくなると私たちは死んでしまうのです。
エピジェネティクスについて
エピジェネティクスはどの遺伝子を発現させ、どの遺伝子が発現させないか、またテロメアが長くなるのか短くなるのかを制御しています。これによって、老化のスピードが速くなるか遅くなるかが決まります。
細胞の環境は、体内にとり入れたものや身につけたもの、また何を考え、何を感じたかによって決まります。食べ物をはじめ、石けんや医薬品など全てのものが、体内の化学反応を変えるのです。また、私たちの思考までもが、体内の生化学反応に影響を与えています。つまり、健康度は、細胞の健康度で決まるとも言えるということです。ですから、私たちは細胞の環境を大事にしなければいけません。
テロメアにダメージを与えるもの
ジャンクフード、薬物、タバコ、アルコール、ワクチン接種、脱水、運動不足、合成食品添加物、カロリー過多、化学物質を含む化粧品類、大気汚染などが、細胞、テロメア、DNAに ダメージを与え寿命を短くします。
これらの中で、最もダメージを与えるものは、一般的には知られていませんが否定的な思考と感情です。ストレス、うつ、不安、怒りや憎しみは、体にダメージを与える化学物質を血中に放出します。こうした環境がテロメアに直接ダメージを与え、テロメラーゼという酵素を減らします。
パート2は来週に続きます。